必死剣 カンピロバクター

時代劇は特に好きというわけではないのだけれども、この必死剣 鳥刺しという映画が大好き。
食べる鳥刺しと同じくらい好きである。
筆者は痛そうなリアルな殺陣の出てくる映画が好き、大好物。
殴られたり切られたりしても平気で反撃してくる映画より、むちゃくちゃ痛がりながらボコスカ殴り合う映画とか最高。
アトミック・ブロンドとかいいですよね、めちゃくちゃ痛そう。

で、この必死剣 鳥刺しはとにかく最後の方の殺陣が良いんですね。
中でもご別家と切り合う殺陣、こちらが最&高。
間合いを測る緊張感とその緊張が弾けて刃のぶつかり合う刹那や、鍔迫り合いでミシミシ相手の体を切りつけたりと、静と動のコントラストが素晴らしい。
豊川悦司もかっこいいんですわ。
主君の従兄弟に向かって
「お手向かい、いたしますぞ」
とか堂々と言っちゃったりして、でもそんな悦司が切られたらめちゃくちゃ痛そうにしてて必死なんですわ、良い…。

最後の雨の中の大立ち回りも、やっぱり人間ちょこっと切られたくらいじゃ死なないぞ、という感じで、でもあれだけ切られたらここで終了になってもちょっと助からないよなーと思ったりして、見ながら武士じゃなくてよかったーと実感。
もちろん必死剣が炸裂する瞬間も初めてみたときは大爆笑。
何度見てもにっこり笑顔になれる素晴らしいシーンです。

さて、問題の鳥刺しなのだけど、鳥を刺すのか鳥が刺すのか。
つまり鳥が刺されるのであれば、このブログの鳥刺しにも関係しなくもない、というわけで、この主人公兼見が使う「天心獨明流」というのを調べてみたところ、ネットでググった程度では何もわからなかった。

死に体になってもなお相手に致命傷を与えるという意味では、衛生状態の良くない昔の鳥刺しと同じだった、つまりは必死剣カンピロバクターということだろうか。

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA