生つくねを出した老舗焼き鳥屋が閉店になったことについて

「生つくね」をめぐる議論が原因? 食中毒ゼロの老舗店が突如閉店 EXIT兼近「思考停止して店に責任をなすりつけるのはどうなのか」

100年近い歴史の老舗焼き鳥店「江戸政」が閉店を発表したとのこと。
生つくねという商品を出していたらしいのだが、最近SNSでこの生つくねが話題となっており、曰く「閉業を決意したのはSNSで叩かれたからではありません。叩かれて当たり前の時代に未だに生を出し、お騒がせしたことを深く受け止め、自業自得の責任をとるということです」とのこと。

南九州の人たちの熱心な啓蒙活動により、最近ではようやく南九州における鳥の生食への衛生状況がしっかりしているということが理解されつつ有るようで、SNSでもこのようなニュースの際に「生食文化がある地域では別として…」といった枕詞が付くようになってきた。
これはありがたいことである。

しかし一方で、生食文化を南九州のものだけとしていいのだろうかという疑問がある。
今日の状況は生食用鶏肉の生産者たちの努力の賜であるが、一方、法律的に言うとグレーゾーン、お目溢しを頂いているだけの状態でも有る。
今こそ鹿児島などの食肉加工の衛生基準をTRSS8000のような認定基準にし、全国レベルへ浸透させることが必要なのではないか。

件の焼き鳥屋も100年近く食中毒を出さずに営業を続けてきたとのこと。
鳥の衛生管理について熱心に勉強をし続けてきたことは想像に難くない。
そんな人達が鶏肉の生食を諦めてしまうというのはなんとも残念としか言いようがない。
しっかりとした国の認める基準をクリアした鶏肉は生食提供ができる、そんな世の中を願ってやまない。

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