鹿児島でなかなか見ない日向鶏の鶏刺し
だいたい地方の名店と言われている鶏刺し店は訪問した感はあるけれども、やはり最近できた店や、マップに落とし込めていなかった店などがそこそこある。
なので最近は「このあたりの鶏刺し店はだいたい行ったかな?」という場所でももう一回Googleマップなどで検索をしてみることにしている。
そんなわけで、霧島周辺もだいぶ鶏刺のお店を回った気がしていたんだけれども先日検索してみると新しく引っかかったお店が。
それがこちらのとり亭まきの。
Googleマップにはなぜか「牧野」とだけ表示されている。人のお家みたいである。
Googleマップで見てみると大きく「日向鶏」と書かれている暖簾が下がっている。
鹿児島の鶏刺しはだいたい鹿児島産の鶏肉が多いので、日向鶏みたいな県外産の鶏肉が鶏刺しとして出回っているのはなかなか珍しい。
ここで「鹿児島以外の鶏肉を鶏刺しとして販売して良いの?」という疑問を持つ人もいそうであるが、鹿児島が鶏刺しの調理ガイドラインで定めているのは、純粋に食肉工場や店舗での具体的な目標基準であって、鶏の銘柄に関しては特に指定が無い。
カンピロバクターが肉にもっとも付着しやすいのは解体時と鶏刺しに加工する時なので、そこに気をつければ一応どこの鶏肉でも鶏刺しとして販売しても良いっぽい。
もっとも、南九州の鶏生産者や精肉業者の生食へ対する意識と圏外のそれとは大きく違うことは間違いないので、本州のブランド鶏を鹿児島基準で加工したら安全かというとそうでもなさそうではある。
宮崎は鹿児島と同じく生食文化が強く根付いている土地とあって、宮崎のブランド鶏を鶏刺しとして加工して出している飲食店も鹿児島市内にはいくつか有るのだけど、宮崎自体は鶏の生食は前向きではないようだ。
と話はそれてしまったが、そんな曰く付きの日向鶏の鶏刺しを食べてみようということで早速買ってきたのであった。
店内で販売してたのはムネの刺し身っぽいのが大小、あとは加熱用のぶつ切りやモツなど。
お客さんもパラパラ出入りしているので結構流行っているようである。
さて日向鶏の味は、ねっとり系のモチモチした肉質。
柔らかくて筋も無くとても美味しい鶏刺しであった。
肉の味的にはさっぱりしているので、個人的には醤油よりもごま油塩が合うように感じた。
住所 | 鹿児島県姶良市加治木町本町177 |
TEL | 0995627488 |