丸山地鳥店/日置市吹上

丁寧な仕事が光る絶品鶏刺し。女将の接客も楽しいので吹上に来たら外観に惑わされず絶対訪れた方がいい。

所用があって吹上に訪れる機会があった。
吹上は昔良く仕事で訪れていたのだけど、印象としては「町中に飲食店が全然ないな…」という事。
当然鶏刺し専門店があるとは思っていなかったんだけど、検索してみたところ1件ほどある。
Googleマップの評価を見るとなかなか良さそうな感じなのだけど、写真を見てみたら幹線とおり沿いだと言うのにこういう感じ。

ちょっとビビるというか、休業中じゃね?と思って、でも見るだけ見てみようと思って前を通ってみたら「いや、空いてるっぽい、人がいる人がいる(失礼)!」ということで入ってみた。
GoogleMapの評価のとおり、とても人当たりの良さそうな感じの奥様が中で淡々と鶏肉をさばいておられ、
「何にします?今持っていくのかしら?(電話が不調らしく店頭でしか注文できないらしい)」と気さくに声をかけてくる。
モモとムネを200gづつ注文すると、その場で鶏をカットし始めたのだけれども、ちょっと見たことがない事をし始めている。

鶏皮を一旦剥いで、裏面の脂を包丁でこそいでからまた上に乗っけてカットしているのである。
ぼくもそこまで色々と鶏肉をさばく場面を見ているわけではないのだけれども、大体の鶏刺しやさんは鶏肉をそのままカット(筋などを取り除いたりはしているけど)しているところが多かったので、結構びっくりして「そんなことまでしてるんですか!?」と尋ねてしまった。
曰く「うちはずっと昔から今感じなのよー。やっぱり裏の脂の感じが嫌いだって人もいるので。ま、ある方が好きって人もいるかもですけどうちはずっとこのやり方。焼き方も色々ありますけどねー、店それぞれ拘りがあるでしょうね」。
皮目を炙る方法は炭やガスバーナーなど色々あるけれども、こちらは鉄板。
しかも鉄板には鶏皮が乗っており、鶏油で表面を炙っているようである。

帰ってきてみて包をひらくとこの美しさである。
まさに芸術品、鶏刺しの玉手箱やー。
ちなみに包み紙も可愛らしく、ギャラリーのものを是非見てほしい。

食べてみたところ、種鶏というだけあって、結構しっかり目の歯ごたえで味のある鶏刺しであった。
胸肉の方は柔らかめで、しっとりとしている。
切り方はやや薄めだったが、女将さんいわく「注文されてから切るので、好みに合わせて切ってるのよ~。切り置きしていたら楽なんでしょうけどね!」とのこと。

地方の地鶏屋さんはGoogle評価が高いことが多く、地元の人に愛されている銘店が多い。
県内各所に行くたびに鶏刺しやさんを探して訪れるのは、こういう店を見つける楽しみがあるからかもしれない。

住所鹿児島県日置市吹上町中原2438−5
TEL0992965539

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