有薗鶏肉店／川辺

年末やお盆前は予約必須らしい、地元に愛される香ばしい系の鳥刺し。

以前から川辺二日市の名前は知っていたんだけれどもなかなか行く機会がなく（同じ県内の観光地やお祭りってきっかけがないとなかなか行かないよね）、ようやく今年行くことができた。
鹿児島市内は雨なのだが天気予報を見たら川辺方面は快晴…！？ということで出かけてみたらやはり現地も雨、天気予報許すまじ！と思ってスマホを見直してみたところ、岐阜にも川辺という地域があるらしくそこの天気予報であった…。
ということで、あいにく雨模様ということも有りまあまあの人出だったようだけれども、色々な出店を楽しむことができたのであった。

で、川辺といえば、実は一昨年の年末あたりにこのあたりの名店と言われる有薗鶏肉店を訪問したところ、年末で予約販売の受け取りのみという紙が貼ってあり泣く泣く退散していたという事があった。
恨めしく張り紙を前に佇む我々を尻目に、裏口から予約販売したであろう客がホクホクと包み紙を持って出てくるのを見ながらいつか絶対にリベンジしてやるぞと誓ったあの日。
一年越しでようやくあの日の雪辱を果たす時が来た。

両方行ったことがある人はわかるかと思うが、有薗鶏肉店は加治木商店と同じく本当にナビが無いと来ることができない。
え、本当にこんなところにあるの？というようなくねくね道を辿ったところにひょっこりと現れる。
非常に小さく店内は二人入ったら満員というような狭い店舗。
しかしお店には次から次に人がやってくる。
駐車場は有るのだけれども常連さんは店舗の前のスペースにシュッと止めてパッと買っていくようだ。（予約して受け取る人が多いのだろう）

そんな訳で、若鶏と親鳥の刺し身を購入。
さすがに名店というだけあってとても美味しい。
若鶏も親鳥も色々な部位が入っており、コリコリ感やモッチリ感を色々と楽しめる。
若鶏の方はやわらかで、歯ごたえのある部分はぷりぷりとした食感。
親鳥の方はかなりしっかりと焼いてあり、香ばしいのはもちろん、焼いた鶏の旨味とレアの食感を味わうことができる。
川辺に行った際はナビ片手に訪れたほうが良い。

ちなみに色々なお店で見かけて気になっていた「鳥さしの塩」というのを買ってみた。
美味しい焼き塩と乾燥ニンニクを入れてあるらしい。
この塩単体だとさっぱりしすぎてちょっとパンチが少ないのでごま油と混ぜて使用したら、香ばしく焼き上げた鳥刺しと非常によくあった。
個人的に乾燥ニンニクはどうしても香りが弱い気がするので、玉ねぎスライスにふりかけて玉ねぎの水分で加水すると一層香りが立つんじゃないかな。